「エレキギターとベースの違いが分からない…」
「エレキギターとベースのどっちが初心者には簡単?」
このような悩みに答えていきます。
- 今日の内容
- 6つのエレキギターとベースの違い
今回は、「エレキギターとベースの違い」について解説していきます。
どちらの楽器も決して安いわけではないので、購入した後に後悔はしたくないですよね。
そうならないためにも、”見た目”だけでなく
- バンド内での役割
- 音域
- 演奏方法
などエレキギターとベースの違いを、このタイミングでハッキリさせましょう。
目次
エレキギターとベースの違いは6つ
エレキギターとベースの違いの違いは以下の通りです。
- 弦の本数と音域
- 弦の太さ
- 本体のサイズ
- 演奏方法
- バンド内での役割
- 難易度
それでは、一つずつ解説していきます。
違い①:弦の本数と音域
一つ目の違いは、「弦の本数と音域」です。
まず、エレキギターとベースは、どちらも弦楽器ですが、「弦の本数」が異なります。
- エレキギター:6本
- ベース:4本
これにより、エレキギターとベースの「音域」も異なります。
音域とは?
ギターやベースにおける「音域」とは、その楽器が鳴らすことができる”音の高さの範囲”のことです。
音の高さは、”音階”と呼ばれる音の並びで表されます。
弦 | エレキギター | ベース |
---|---|---|
1弦 | E2 | E1 |
2弦 | B2 | A1 |
3弦 | G2 | D2 |
4弦 | D3 | G2 |
5弦 | A3 | – |
6弦 | E4 | – |
- エレキギターの弦:E・A・D・G・B・E(1弦から順に)
- ベースの弦:E・A・D・G(1弦から順に)
ベースの方がエレキギターよりも圧倒的に音域が低いことがわかりますね。
また、近年では、エレキギターやベースでも、弦の本数が多いモデルが登場しています。
例えば、
- エレキギターでは”低音域の音を出すため”の7弦ギターや8弦ギター
- ベースでは”高音域の音を出すため”の5弦ベースや6弦ベース
があります。
違い②:弦の太さ
二つ目の違いは、「弦の太さ」です。
エレキギターとベースの弦の太さは、一般的にインチで表わされており、それぞれ異なります。
例えば、
エレキギターの弦の太さは、
- 0.008インチ(0.20ミリ)〜0.046インチ(1.1ミリ)
ベースの弦の太さは、
- 0.045インチ(1.14ミリ)〜0.110インチ(2.79ミリ)
まであります。
また、どちらも1弦から順に太くなっていくという特徴もあり、表にまとめると以下の通りです。
弦 | エレキギター | ベース |
---|---|---|
1弦(高音域) | 0.008インチ(0.20ミリ) | 0.045インチ(1.14ミリ) |
2弦 | 0.011インチ(0.28ミリ) | 0.065インチ(1.65ミリ) |
3弦 | 0.014インチ(0.36ミリ) | 0.080インチ(2.03ミリ) |
4弦 | 0.022インチ(0.56ミリ) | 0.100インチ(2.54ミリ) |
5弦 | 0.030インチ(0.76ミリ) | – |
6弦(低音域) | 0.038インチ(0.97ミリ) | – |
そして、弦の太さによって、
- 弦が細いほど、音は明るく、弾きやすくなる
- 弦が太いほど、音は暗く、弾きにくくなる
と、音色や弾きやすさに影響も与えます。
弦は使用することで劣化していくので、頻繁に変える必要があります。
色々な弦にチャレンジして、自分の好みを見つけましょう!
違い③:本体のサイズ
三つ目の違いは、「本体のサイズ」です。
結論から言うと、エレキギターよりもベースの方がボディは大きいです。
その大きな理由として
- 弦が長い方が、低音が響きやすくなる
からです。
エレキギターとベースの
- 弦の長さ
- ボディの大きさ
をそれぞれ表にまとめたのが以下です。
楽器 | 弦の長さ | ボディの大きさ |
---|---|---|
エレキギター | 約24~26インチ | 約100cm |
ベース | 約34~35インチ | 約115cm |
加えて、ベースの方がネックも太くなり、重くもなるので、どちらか悩んでいるなら、その点も考慮すると良いです!
違い④:演奏方法
四つ目の違いは、「演奏方法」です。
一般的に、
- エレキギター:ピックで弦を弾く
- ベース:指で弾く
ことが多いとされていますが、その中でも、エレキギター・ベースそれぞれでの奏法がいくつか存在しています。
✔︎エレキギターの奏法
エレキギターの奏法には、大きく分けて3種類あります。
- ピック奏法
- 指弾き
- チョッパー奏法
1.ピック奏法
ピック奏法は、「ピックを使って弦を弾く」という最も一般的でオーソドックスな奏法です。
特徴として
- 音色が明るい
- アタック感
があります。
2.指弾き
指弾きは、そのまま「指を使って弦を弾く」奏法です。
この指弾きには、さらに2種類の奏法があります。
- ピッキング奏法:指で弦を1本ずつ弾き、メロディー・ソロを弾くのに適している
- ストローク奏法:複数の弦を同時に弾き、コード弾き・リズム刻みに適している
3.チョッパー奏法
チョッパー奏法も「ピックを使って弦を弾く」奏法です。
ピック奏法との違いとして、ピックガードにピックを当てて、弦を叩くように弾きます。
そのため、
- ロック系
- パンク系
のジャンルに適した奏法です。
✔︎ベースの奏法
続いて、ベースの奏法には、大きく分けて2種類あります。
- ピック奏法
- 指弾き
1.ピック奏法
ピック奏法は、エレキギターと同じように、「ピックを使って弦を弾く」奏法です。
2.指弾き
指弾きも、エレキギターと同じように、「指を使って弦を弾く」奏法ですが、
ベースでは、
- 2フィンガー奏法:人差し指と中指を交互に使って弦を弾く、最もベーシックな奏法
- スラップ奏法:リズミカルに親指と人差し指を使って弦を叩いたり、引っ張ったりして音を出し、ファンクやソウル系のジャンルに適している
- タッピング奏法:指板上で直接弦を叩いたり、引っ張ったりして音を出すため、音色が鋭く、メロディックな演奏に適している
など、さらに3種類に分かれています。
違い⑤:バンド内での役割
五つ目の違いは、「バンド内での役割」です。
エレキギターとベースは、どちらもバンドの中で重要な役割を担いますが、それぞれ明確な違いを持っています。
また、先ほどまで解説してきた
- 弦の本数と音域
- 弦の太さ
- 本体のサイズ
- 演奏方法
のそれぞれの違いが、このバンド内での役割につながります。
その役割の違いを表でまとめたのが、以下です。
楽器 | 音域 | 役割 |
---|---|---|
エレキギター | 高音から中音域 | コードの伴奏 メロディ演奏 ソロ演奏 |
ベース | 低音域 | リズム作り コードの伴奏 メロディ演奏 |
そのため、
- エレキギター:バンドの音作りにおいて最も重要な楽器であり、コードの伴奏やメロディの演奏、ソロ演奏など、さまざまな役割を担う
- ベース:バンドの土台となるリズムを支える楽器であり、コードのルート音を弾くことで、曲の根幹となるリズムを作り出す
と、ポイントを押さえられればOKです。
エレキギターはバンドの華となり、ベースはバンドの土台となるので、どちらも欠かせない存在ですね〜!
違い⑥:難易度
六つ目の違いは、「難易度」です。
エレキギターとベースのどちらも難易度としては「難しい」部類に当てはまりますが、両者にはそれぞれ違った難易度があります。
例えば、
エレキギターは、バンド内でメロディーやコードを担当することが多いため、ギターはベースよりも、必然的に覚えることが多くなってしまいます。
具体的には、
- 指板の広さ:ギターはベースよりも指板が広いため、運指の覚え方が複雑
- コードの種類:ギターはベースよりもコードの種類が多く、覚える必要がある
- リードプレイの難易度:ギターはベースよりもリードプレイの難易度が高く、高度なテクニックが必要
などが挙げられます。
一方で、ベースは、バンド内でリズムを担当することが多いため、ベースはギターよりも覚えることは少なくなります。
具体的には、
- 指板の狭さ:ベースはギターよりも指板が狭いため、運指の覚え方が簡単
- コードの種類:ベースはギターよりもコードの種類が少なく、覚える必要がない
- リードプレイの必要性:ベースはリードプレイを担当することが少ないため、高度なテクニックは必要ない
などが挙げられます。
そのため、これだけ見ると、エレキギターよりもベースの方が難易度は低いと考えることができます。
しかし、
- リズム感や指先の器用さ
- 表現力
- 個人の才能や好み
- 目的
などは人によってバラバラなので、決めつけることも難しいでしょう。
実際に「どちらも触れてみる」という選択肢をとると、自分の中での答えを見つける手助けになるのではないでしょうか。
よくある質問
よくある質問①:エレキギターからベースに乗り換えることはできるの?
できます。
逆に、ベースからエレキギターに乗り換えることも可能です。
理由としては、
- 同じ弦楽器なので「弦を押さえながら弾く」という動作は変わらない
からです。
しかし、
ベースからエレキギターに乗り換えると、
- コードを覚えなければならない
- 弦の本数が増える(4本→6本)
など、”大変”と感じる場面があるかもしれません。
よくある質問②:エレキギターとベースに価格差はあるの?
大きな価格差はありません。
初心者向けの1万円程度の安価なエレキギターやベースもあれば、数十万円のものまでピンキリの価格帯となっています。
そのため、これからエレキギターやベースの購入を考えている方はこちらの記事をご参考ください。
初心者向けに、
- どこでエレキギターやベースを買うべきか
- ピンキリであるエレキギターやベースの選ぶべきオススメの価格帯
- エレキギターやベースを選ぶときのおすすめなポイント
などを詳しく解説しています。
よくある質問③:ギタリストとベーシストのどちらが上手?
一概に答えられません。
理由として、
- 音色
- 音域
- 奏法
- バンド内での役割
など、ギタリストとベーシストそれぞれの表現する先が異なるからです。
また、技術的な要素だけでなく、
- 音楽的なセンス
- 曲の雰囲気を読み取る能力
などもその人次第になります。
なので、ギタリストとベーシストのどちらが上手かを判断するのは難しいというわけです。
【結論】実際にエレキギターもベースも触ってみよう!
今回は、エレキギターとベースの違いについてご紹介してきました。
ざっくりとしたそれぞれの役割や違いについて理解できたと思いますが、どちらも弦楽器なので、
- 実際に音色を聞いてみる
- 実際に触れてみる
ことで、感覚的な違いについての自分だけの回答を見つけ出せるようになるはずです。
ぜひ、そのリアルな一面を体感してみてください。
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